ベネチアン マカオ リゾート ホテル 特集

Venetian Macau

日本でもTV等で度々報道され、マカオのみならず、アジアが、世界が、注目する巨大リゾート 『ヴェネチアン・マカオ』

オープニング当時も度肝を抜かれたが、周辺の新しいホテルリゾートが追随を始めたこれからが、ヴェネチアンの本領発揮だとばかりに、いくつかの新しいサービスを開始している。

今回、同ホテルの協力により1年ぶりにその内部に潜入した。【このレポートはオープン当時のものをベースに、最新(’14.7.24現在)の内容を加筆して作成されています。】

 

-カジノ-

カジノフロア概要

プレイエリアの総面積は東京ドーム1個分。グランドじゃないですよ、ドームそのものと、カジノフロアの面積が同程度で、もちろん世界一。(546,000 square-feet)

いったいどこまで続くのか見渡す限りのバカラテーブルとスロットの森に皆呆然です。

フロアの中央にはグレートホールと名付けられた吹き抜けがあり、エスカレーターが弧を描いて配備されていて、ここを上がると天井のフレスコ画と装飾を見る為にある(としか思えない)踊り場へ、これには圧倒されます。

ショッピングモールやホテルにはここを通って行くようになっています。

カジノ客には殆ど意識されていませんが、このグレートホールを中心に放射状に通りが配備され、それぞれ、インペリアル・ハウス、レッド・ドラゴン、フェニックス、ゴールデン・フィッシュ、と名付けられています。

カジノのメインゲームはバカラで、発表では800卓あるそうです。minは500HK$、最も多い台は1000HK$-1500HK$です。

スロットも桁違いで6,000機ありmin10セント本当にこれだけ有るのか数えた人は・・いないでしょうね。

おっと!とても重要なことを書き忘れていました。ヴェネチアンにはボディーチェックがありません!

先に書いたようにホテルもショッピングエリアもカジノを通るつくりの為、買い物袋やスーツケースを持った人が大勢歩いているのです。

他のカジノだとバックを空けさせられたり、ベルトのバックルがピーピー反応したりと厄介でしたがこの気軽さはいいですね。ただし、年齢制限があります。18歳未満の子供はカジノへ入れませんから迂回路を通ってください。

正面玄関から入ったら印象的なアーチを抜けカジノエリアへ、先ず先にやることは左手にあるCotai Rewards Club でメンバーズカードを作ること、このカードをディーラーに渡すかマシンの投入口に入れてプレーすると、使った金額に応じてポイントがつきます。作成にはパスポートが必要ですからお忘れなく。

カードを持っておくとイベントやキャンペーンの時に得する他、レストランやショッピングモール、フェリーの割引など至る所でお得なサービスが受けられます。

実際にゲームが始まれば広さは関係ありません。雰囲気はやはりサンズに似ています。

開店当初は若い未熟なディーラーを大量に雇用したため、ミスが多かったような印象を受けましたが、さすがに最近は慣れてきたのでしょう。カードを配る様子には余裕が感じられました。

ディーラーの印象はカジノの印象と言ってもいい位ですから、そういう意味では良いカジノになってきましたよ。

もっとも、個人差は当然あるでしょうからディーラーはよく選びましょうね。

 

フロア内のレストランはまあまあ美味しいのでフードコートまで行く必要はありません。また、ゴールデンフィッシュには3店の高級レストランが併設されていますので、勝ってる時にはこちらへどうぞ。しっかり食事を楽しむならカジノを出たほうがいいでしょう。

キャッシャー、トイレなどは各ゾーンにあります

ハイリミットエリアとVIP

ゴールデン・フィッシュのハイリミット・エリアもサンズ同様一般の方が自由に入れます、ただ、明らかに雰囲気が違うので冷やかしはやめましょう。

VIPルームはさらに別にあります。

カジノの雰囲気が合わない、場所を変えたいと感じた方は隣のフォーシーズンズに綺麗なカジノがありますからそちらを利用するといいでしょう。

フォーシーズンズもカジノの運営はヴェネチアンです。ミニマムは高めで、HKD1000以上ですが客層はVIPよりも良いかもしれません。

 

-ホテル-

ヴェネチアン・マカオ・リゾート・ホテルは客室3000、全室スイートの巨大ホテルです。

客室は70㎡-170㎡という広さで、内装やベットや絨毯などの質感には高級感がありますので、客室満足度は高いと思います。

客室タイプは3種類で禁煙室、喫煙室を選べる他、障害者用の客室も完備しています。

【設備の特徴とアメニティは→ホテル情報のページ

3000室もあるとオープン当初はいくつか問題もありましたが、それらは徐々に改善されているようです。

ただ、構造上今後も問題となるのがフロントから客室までの距離で、とても遠く荷物を持って歩くのは大変ですよ。所々、豪華な絨毯にスーツーケースのタイヤが取られ、進みません。

客室から降りるエレベーターのあたりにポーターやコンシェルジュを配置して欲しいところです。

荷物を運んでくれて、さらに無線で「今から○○号室のお客様がチェックアウトされます」とか、「タクシーをご利用になります」とか、お客様から伺った情報をフロントへ伝えチェックアウトで待たせない工夫が十分できる距離です。

ホテル客だけのタクシー乗り場を用意しておくような配慮も欲しいと思います。

それと、コタイエリアは常にどこかで工事をしているため、慢性的に窓ガラスは汚いです。

又、このリゾートにはフォーシーズンズ・マカオが、更にコタイストリップを挟んだ向かい側にサンズコタイセントラルの3つのホテルとカジノ、ショッピングエリアがあり、一大リゾートエリアを形成しています。

ベネチアンのみの時に行った事がある方も、今行くと新しい感動があると思いますよ。

 

-ショッピングモール-

カジュアルブランドを中心に350店以上が軒を連ねる、グランドカナルショップ。

ゴンドラが行き来する運河や、大道芸人がパフォーマンスする広場、ベニスの街をイメージしたヴェネチアンらしい空間にレストランなどと混在して様々な店舗が配置されています。

   

グランドカナルはカジュアルブランドを中心としたラインナップですが、フォーシーズンズオープン後は高級ブランドも続々オープンしています。

本当に女性は目が離せませんね。

ちなみに、今さらですがマカオは買い物天国、免税です。

ですから、空港などに良くあるデューティーフリーショップがヴェネチアンにもあります。

しかもアジア最大! 女性には魅力的ですよね。

DFS Galleria macau DFSギャレリアマカオHP

   

ショッピングエリアにはオフィシャルショップももちろんあります。ここのサルのマスコットやTシャツ、トランプなどのカジノグッズが人気だそうです。

それからサッカーファンには見逃せない『ザ・マンチェスターユナイデッドショップ』もオススメです。かなり広い店内にはマンU関連のグッズが沢山!レディースやKIDSもあります。ショップの上はマンUの歴史や実際に使ったユニフォームやシューズ、フィールドを模擬体験できる360度のシアター、サッカーゲームなどなど、ここだけでちょっとしたアミューズメントパークになっています。

 

-レストラン街-

この巨大リゾートには30以上の高級レストランと軽食、ラウンジ、バー、ナイトクラブさらに1000席のフードコートがあります。

フードコートは日本のショッピングモールの中のものと同じようなサービスですがレストランは世界各国の一流料理人が集められ、腕を競っています。和食店も数店ありますよ。

中華店の多くはコンクールの受賞暦のあるシェフがいるようです。楽しみですね。

お店は街並みの中に点在していて、カジノ内の数店など24時間営業の店舗もありますがフードコートは深夜になると閉まってしまいます。コート内、朝はお粥のお店のみ営業。

シアターの近くにとても大きなイタリア料理店があります。本格的な石窯で焼きたての美味しいピッツァが食べられる良いお店なのですが、とても広いので座る場所で印象がかなり異なるでしょう。お勧めは2Fプールサイドです。

    

ルームサービスは24時間オーダーでき、メニューも驚くほど豊富です。

よほど長期に滞在しなければ全て味わうのは不可能。

 

-エキシビジョンセンター-

『コタイ・ストリップ』 これはラスベガスの「ストリップ」と呼ばれる大通りにちなんでヴェネチアン・マカオ前の大通りに付けられた名前です。

カジノの売り上げこそラスベガスを抜いたマカオですが、今後の発展はカジノ目的以外の人々を如何に満足させ、滞在してもらうのかに掛かっているといわれており、ヴェネチアンでもその準備が進んでいました。

ラスベガスは、様々なショーとスポーツイベント、国際的コンベンションの誘致によるビジネスパーソンの滞在などでその価値を高めています。

ではマカオはどうでしょう?

これまで、上記のようなイベントは香港で開催されていました。香港はアジアの金融の中心として、現在も国際競争力では常に上位ランキングされている都市です。

金融以外にも情報の中心として、大小さまざまな見本市(例えば時計や車、家具、ファッションなど)が行われ、世界各国からビジネスパーソンが訪れています。その結果、香港は世界一ホテル代の高い都市となっていることをご存知でしょうか?

地価の高い香港には、大きなショーが開催できる大ホールがありません。ミュージカルやコンサート、各種イベントなど、常に会場の設営で関係者は頭を悩ませています。

ヴェネチアンはそこに注目しました。 香港と比べて3分の1程度のホテル宿泊費は大変な魅力です。そのため、これまでも香港に用があるビジネスマンがマカオのホテルを利用することがありましたが、イベントそのものをヴェネチアンで行えばその効果は絶大です。

   

すごい、広すぎる・・・ヴェネチアンの誇る最新のエキシビジョンセンターは

  •  総面積74,682㎡、最大4756のブースを設置可能
  •  同時通訳のできる会議室や役員用の特別室など最大108室のミーティングルームを設営可能
  • 1000人規模のパーティーが開催可能な大ホール
  •  シートアレンジやライティング等イベントごとにフレキシブルにその姿を変えることの出来る15000席のアリーナはプロスポーツやブロードウェイミュージカルの公演も可能

コタイ・ストリップはアジアで最大、最高のパフォーマンスを提供する国際イベントのメッカとなる予定です。中でもヴェネチアンはその中心になるでしょう。

 

-アミューズメントパーク-

ヴェネチアン・マカオはカジノをメインテーマに置いたアミューズメントパークです。

カジノ、グルメ、ショッピング、エンターテイメント、ビジネス、リラクゼーション、ここを訪れる全ての人を満足させる圧倒的な規模、ゴージャスな内装、非日常の空間はきっと多くの日本人観光客を満足させることでしょう。

これまでマカオは男性向きのディスティネーションとされてきましたが、ショッピングモールやスパ、ロマンチックな外観や豪華な内装、その多くが女性のために演出されているこのリゾートは、新しいマカオの幕開けを決定的に印象付けました。

ショッピングエリアの道化たちを見て回るのも面白いですし、グランドカナルでゴンドラに乗るのもいいでしょう。有名アーティストのコンサート、毎日行われているカジノ内でのショーなど様々な楽しみがあります。

      

 家族連れでも十分楽しめるヴェネチアン

パットゴルフ場や子供のプレイルーム、プールなども充実しています。

プレイルームは大人がついていなくてもいいのでショーなどが見たい人にはもってこいですね(4歳からですが親同伴ならそれ以下でも入場可)。入口でしっかり確認されますから勝手に外に出たり、不審者が入るようなことはありませんが、残念ながら日本語の話せるスタッフはいません。。

プールは宿泊者オンリーで、ショッピングエリアなどを通らずにプールの受付まで行くことができます。しかし、そのため更衣室がないのがイマイチです。長い廊下を水着で歩くのはなんだか恥ずかしいですし、利用は宿泊者のみと言っていても、レストランなどから進入が可能なため、貴重品やちょっとした荷物などを預かるサービスが有った方がいいと思います。