媽閣廟からセナド広場へ

このコースは2-3時間ほどかけて媽閣廟からセナド広場まで徒歩で歩くことを想定したコースで、マカオ観光のスタートにピッタリ。 坂道も有りますので、休憩しながらゆっくりのんびり歩いて下さいね。

 

より大きな地図で 媽閣廟からペンニャ教会までの道 を表示

 

【マカオの始まりは媽閣廟】

マカオの歴史は、ポルトガル人の記録以外にハッキリしたものが殆ど無く、媽閣廟もポルトガル人がマカオへ上陸した時には既にあった事くらいしか起源が分からないマカオ最古の道教寺院です。

ポルトガル人に、ここ(この島は)はなんという場所か?と尋ねられた人が寺院の名を聞かれたと思って『媽閣廟(マーゴー)』と答えたことから「マカオ」とポルトガル人が呼ぶようになったとか、媽閣廟の女神『アマカウ』と答えたから「マカオ」になったとか、いずれにしてもマカオの始まりの場所ですからここは外せません。(*語源に関しては諸説有り)

中へ入ったらお香を売っていますので、購入して実際に参拝してみると良いでしょう。 団体さんなら多少値は張りますが派手な爆竹もオススメ。

本堂では航海の安全を祈願する阿媽を祀っています。 グルグル巻きのお線香も個人や会社が参拝して納めたもので、一つ一つ名前の札が付いています。記念に一巻き納めてみるのも良いかもしれませんね。

正殿(1605建築)が一番大きいのですが、岩場の断崖には大小4つのお堂がありそれぞれ神様を祀っています。段数はそれほど多くありませんので、登ってみましょう。

階段で疲れたら目の前のバラ広場で名物のアイスを食べながら一休み。 ちなみにこの広場も世界遺産です。 媽閣廟は朝7時から18時まで開いています。

==ここのオススメ度は5です==

 

【イスラム様式の港務局】

媽閣廟の次は港務局へ向かいます。 媽閣廟を正面に左手にお土産店などが並ぶ道を抜けるとT字にあたりますので、突き当たりを右へ進んで下さい。ゆるやかな坂道を数十メートル歩くと坂の上に見える綺麗な建物が港務局です。

1874年に建てられたイスラム様式の建物は、マカオの治安維持のためインドから応援派遣して貰ったムーア人の兵宿舎でした。 現在は建物の一部のみ入る事ができ、中にはムーア兵が実際に使用していた武器などがが飾られています。

9:00-18:00

==ここのオススメ度数は3==

 

【母なる泉 リラウ広場】

港務局の次は亞婆井前地(リラウ広場)です。 途中、ポルトガルタイルのお店がありますので、興味のある方はチェックして見て下さい。

https://macaunavi.com/wp/modules/gnavi/index.php?lid=216&cid=31 →西美斯國際貿易公司

リラウ広場は世界遺産登録された後も数年間でも大きく姿を変えました。文化財は昔のまま保存すべきと考えている日本人には驚きですが、百年前の写真とは全く別物です。 重用なのは、ここの井戸水がマカオに住み着いたポルトガル人達の生活用水としてその命の源となったということで、マカオには”Aquele que beber da água do Lilau, jamais esquecerá Macau”(リラウの水を飲んだ者はマカオを忘れることがない)という詩が伝わっています。

==ここのオススメ度数は2==

 

【マンダリンハウス(鄭家大屋)】

リラウ広場(亞婆井前地)の後ですが、わずか20mほどの場所にマンダリンハウス(鄭家大屋)があります。

ここは澳門の豪商、鄭氏の邸宅跡で1881年に建てられました。 中国建国の父「孫文」にも大きな影響を与えたといわれる文豪・鄭観應の生家である事から、この屋敷は単にポルトガルの影響を受けた古い中国建築ということだけではない意味を持っているんですね。 マカオの世界遺産の中で中国の民家は2つしかないのでチェックして欲しい場所ですが、広くて意外に時間がかかります。もうひとつのほうがコンパクトで見やすいので、半日で回りたい場合はパスしてください。

鄭家大屋敷の詳細→https://macaunavi.com/wp/modules/gnavi/index.php?lid=220

==ここのおススメ度数は3==

 

【世界遺産でないのが不思議。ペンニャ教会(主教山)】

マンダリンハウスの次はリラウ広場のわき道(亞婆井街)を登ってペンニャ教会(主教山チュウガウザン)へ向かいます。

路地を奥へ進むと突き当たりに階段があり、それを登ると広い道に出ます。その道を右へ行くとすぐに右側(山側)へ登る道がありますのでこれを登って下さい。この道は道幅6m位の生活動路で脇に公園がありますので迷うことはないと思います。多少蛇行しますがそのまま上がりきれば到着です。

この丘の周辺は高級住宅街で丘の裏側でもマンションの窓辺は良い感じ。

標高62.7mの丘に達つ美しい教会は、世界遺産からは外れたもののマカオナビ的には絶対に外せません。

そもそも世界遺産になる前のマカオ観光において、ペンニャ教会は定番中の定番観光地だった場所で、主教山という名からも分かるようにカトリックの主教館もここにありました。

南湾エリア一体を見渡せる最高の景色と美しい教会は記念撮影のベストポイント!教会内部も綺麗に保たれています。

!注意! マカオの教会は全て本物の教会で結婚式用ではありません。

小さくても大切な場所なので、「脱帽」「禁フラッシュ」「静粛」を心がけて下さい。 1622年に船乗りの聖母ノートルダム・ド・フランスに捧げられ建立されたペンニャ教会は1935年に現在のゴシック様式で再建されました。

シンプルで美しい教会前の広場から階段を下りると、フランス聖地のルルドを模した洞窟とルルドの聖母像があります。

ペンニャ教会の詳細→https://macaunavi.com/wp/modules/gnavi/index.php?lid=85&cid=32

==ここのおススメ度数は5==

 


より大きな地図で ペンニャ教会から民政總署 を表示

 

【美しい大聖堂を見逃すな。聖ロレンソ聖老楞佐堂】

亞婆井街の階段前まで戻ったら、今度は階段を下りずにそのまま道なりに進んで突き当たりを右折して下さい。150m程で菩提樹の大木が目印の美しい聖ロレンソに到着です

(この路は媽閣廟からリラウ広場まで来た道ですが、ここまで来ると「媽閣街」という名から「高棲街」と名前が変わります。マカオの道は短い区間でバンバン名前が変わります。したがって大きな道以外は覚えても旅行者には無意味なのですが、初めての方でも歩けるように道の名前もその都度書くようにしますね。)

このあたりまで来るとちょっと疲れてくると思います。教会や公園、飲食店などをうまく使って休憩を取りながら進んでくださいね。

聖ロレンソは1590年代にイエズス会によって建立されたマカオで最も古い教会のひとつで、1846年に現在の教会へ建て直されました。 短時間の観光客を案内するには、どこからも少し遠いため、ここがツアーのコースから外れてしまっていることも多いようですが、マカオで最も美しいといわれる聖ロレンソを観ないなんて勿体無い!

マカオの日差しにピッタリのクリーム色の建物はシンメトリーの鐘楼とバラ窓を持つ新古典様式の豪華な教会で、聖堂内も外観に負けず劣らぬ美しい装飾のとカラフルな色彩に彩られています。 鮮やかな青い天井やステンドグラスが綺麗ですよ。

敷地内の植物が良く管理されているのも印象的。庭を見ながら教会を右回りに歩けば裏口へ抜けることができます。(以前は正面から入れませんでした。昔ここを観た方は裏口から入ったはずなので間違えないように。)

聖ロレンソの詳細→https://macaunavi.com/wp/modules/gnavi/index.php?lid=94&cid=32

==ここのおススメ度数は5==

 

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私の場合は、同行者の様子に合わせて聖ロレンソ周辺で一旦休憩します。教会前にお茶のワゴンが出ている事が多いですし、 ローカル店でミルクティーを頂くのも多いのですが、綺麗なお店がよければ近くにマクドナルドがあります。

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聖ロレンソの裏口を出たらすぐ目の前は聖ヨセフ修道院(1758年完成)です。

学校前の道に沿って左手に進むと中へ入る印象的な門と階段が現れますのでここを上ってください。

 

【ザビエルの骨を安置 聖ヨセフ修道院】

 

修道院から子供たちの声が聞こえる穏やかな教会は、丸いドーム型の屋根が印象的。現存するバロック様式の教会は中国全土でも、ここ1箇所のみとのことなのですが、実は正面ファザード以外は焼失してしまった聖パウロもバロック様式なので、ここを観ておくと、後で聖パウロを見たときに全体像がイメージしやすいでしょう。

聖ヨセフの聖堂内右側にはマカオの守護神フランシスコ・ザビエルの遺骨が祀られています。

聖ロレンソの詳細は→https://macaunavi.com/wp/modules/gnavi/index.php?lid=95&cid=32

==ここのおススメ度数は4==

 

地図上では聖ヨセフから聖オーガスティン広場へ出られそうなのですが、ぐるっと回らないといけません。正面から出て右へ進んでください。 しばらく歩くと右へ曲がる上り坂(夜?斜巷)があります。ここを上りきれば聖オーガスティン広場です。

 

 

【中世の町並み 聖オーガスティン広場と図書館、ドンペドロ5世劇場】

聖オーガスティン広場は南国風の雰囲気が人気で、散歩にも休憩にももってこい。 聖オーガスティン教会は1591スペインのオーガスティン修道会によって建立され、1874年に現在の建物になりました。

広場に面してロバート・ホー・トン図書館と緑色のドンペドロ5世劇場(崗頂劇場)があります。

図書館はエアコンが効いていますしwifiが飛んでいるので一休みに最適。

劇場はアジアで最初の西洋式劇場で、マカオのオペラハウスと呼ばれていました。

今でも時々コンサートなどで使用されていますので、渡航予定期間中に開催していないかチェックしていかれると良いでしょう。

とても可愛い小さなホールでのコンサートはきっといい思い出になるはず。通常開館は火曜日定休、夕方は18:00まで

澳門特別行政区政府文化局 http://www.icm.gov.mo/

聖オーガスティンの詳細は→https://macaunavi.com/wp/modules/gnavi/index.php?lid=96&cid=32

ドンペドロ5世劇場の詳細は→https://macaunavi.com/wp/modules/gnavi/index.php?lid=97&cid=32

==ここのおススメ度数は4==

 

それではこのコースの終点民政總署へ向かいましょう。

先ほど来た夜?斜巷の前をそのまま通り過ぎ、100mほどで民政總署の裏側が見えますますのでそのまま坂道を下って、大通り(新馬路)側の正面入り口から入ってください。

 

民政總署の詳細は→https://macaunavi.com/wp/modules/gnavi/index.php?lid=87&cid=103

お疲れ様でした。

 

朝から歩いた場合お昼時になっていると思います。 セナド広場の周辺には広東料理はもちろん、マカオ料理店やB級ローカル店もたくさんありますので、マカオの味をご堪能ください。