以前クチコミでも話題になった1902年創業の老舗オイスターソース製造販売店「榮生蠣油荘」へ行ってきました。(正しくは「榮甡蠔油莊」)
場所はponte16近く、有名な李錦記の隣なのですが、いつ行っても鍵が閉まっているんですよね。
色々調べていたら「鍵を開けて中へ入れてくれた」との記事を見つけたので私も入り口をノックして中を覗いていたところ、なんと中から3代目のご主人が現れて中へ入れてくれました。
どうやら足がお悪いようで、そのため店にいても鍵をしているようです。
帰り際に日本語で「ありがとう」と言われビックリ!こちらこそありがとうございました。それにしてもこの外観・・お隣の影に隠れて殆ど目立たないだけでなく、知らない人には絶対営業中には見えないと思いますが、今でもここのオイスターソースを買い求めるシェフも多いのだとか。
李錦記のオイスターソースがとんかつソースのようなドロッとした濃厚さがあるのに対し、こちらはサラッとしたウスターソースのようで、味も風味も私のイメージするオイスターソースと全く異なります。
ポルトガルからヨーロッパ各国に広まった初期のオイスターソースは実はこのお店のもので、そうした歴史と本物の味を守るために今でも3代目のご主人が複雑な工程を昔ながらに続けているのだそうです。
ちなみに、時代的に1902年創業というと李錦記が火災によりマカオへ移転した年と同じですし、お隣という場所を考えてもかつては何らかの関係があるお店だったのかもしれませんね。(どなたか知っている方がいらっしゃいましたら教えて下さい。)
進化して世界中で親しまれている今のオイスターソースと、昔ながらの製法を守り続ける幻のようなオイスターソース。
食べ比べる価値があるかもしれませんよ。
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残念ながら閉店したとの情報がありました。