十月初五日街はポルトガルの「1910年10月5日革命」を記念して名付けられた内湾の通りで、その名に反してポルトガル色は殆どないマカオの下町通り。
観光客はほとんど歩かない道ですが、古き良き時代のマカオが残っているここは、私のお気に入りの通りなのです。
その通りの中頃にある人気の茶餐廳『南屏雅敘』では、今日もお馴染みさん達が相席で朝食を取り、昔と変わらないマカオの朝を過ごしています。
麺類などもありますが、ここの人気は焼きたてのパン。
朝昼はテイクアウトのお客さんも絶え間なくやってきて、お店は中も外も忙しそうなのに、流れている空気はのんびりしていていい雰囲気。
きっと、お店の店員さんとお客さんの過ごしてきた時間がそんな日常感を醸し出してくれているのでしょうね。
私はソフィテル泊の時によく寄るのですが、地元に人たちに混ざって食べる気取らない朝食もいいものです。
こちらは一番人気の厚切り叉焼と卵のサンドイッチ。
常連さんの中には叉焼の塩気だけで食べるために『走塩(塩抜き)』というオーダーをする人も多いそうですよ。
そして、是非食べて欲しいのが、このお店の名物『沙翁(砂糖をかけた揚げパン)』
沖縄のサーターアンダギーに見た目は似ています。
『サー』という発音も近いので、マカオから琉球へ伝わったのかもしれませんね?
でも、食べてみると全く違っていて、
ミスドで言うとサータアンダギーはオールドファッションみたいな食感ですが、沙翁はフレンチクルーラーみたいに軽くてフワフワ。
2個くらいペロリです。
ビギナーさんは、空いている時間(例えば11時くらいとか)に行くとのんびりできますよ。