『マカオでは何を食べても凄く美味しかった!』そんな感想を頂くことがとっても多いグルメシティーマカオ。
期待値が低い?
いえいえ、本当に美味しいものが多いのです!
そもそもマカオは中国一の美食エリアに位置し、香港の隣と言うこともあり、洗練された広東料理が頂ける場所。 そこに2000万人もの中国人富裕層が訪れる訳ですから、美味しくないものを出すわけがありません。
広東料理を中心に上海、北京、四川など様々な中華料理店が、各地から実力派のシェフを招き味を競っているのがマカオの現状なのです。
高級料理から飲茶、街角のB級グルメ、南国ならではのフルーツまで、きっとあなたも満足してくれるはず。
でも、中華だけで満足してはいけません。マカオと言えばマカオ料理!世界でここだけのユニークな料理を召し上がってください。
マカオ料理とは
西洋と東洋の文化が混じり合うマカオは、独特の食文化も生み出しました。
イメージとしては「中華鍋と食材で作るポルトガル料理」日本の洋食に何だか似ていますね。
でも洋食とは経緯と伝来した時代背景が異なります。
ポルトガルがマカオへ到着した西暦1500年頃の大航海時代は、アフリカ各地や中東、インド、マレーシアを経由する何ヶ月もかかる船旅でした。そのためマカオへ伝わったポルトガル料理には本国にはないエキゾチックでスパイシーな料理や香辛料、食材が加わっていました。
その代表的な料理が「アフリカンチキン」。
この料理はチキンに香辛料のペーストを付けて焼くアフリカ料理が原型ですが、インドのタンドリーチキンやチキンカレーの要素も加わっています。また、お店によってはココナッツパウダーを使ったりと風味豊かなエキゾチックな一品で本場のポルトガル料理とは全く異なるテイストです。
複雑に混じり合ったマカオ料理は、西洋料理らしいソースを使った料理、伝統的な干し鱈やジャガイモ、ソーセージなどの保存食品を使った料理、香辛料を使ったスパイシーな料理、新鮮な海鮮を使った料理、と言った多様な要素を持っているのです。
ですから、マカオのポルトガル料理店は本国のポルトガル料理とはそもそも異なるマカオ風ポルトガル料理であり、マカオ料理という明確なカテゴリーはありません。
また、交易都市マカオにはポルトガルだけでなくスペイン、イギリスを初めとするヨーロッパ諸国、タイやミャンマーなどアジア各地の人も定住しています。
マカオにはそれらの料理も浸透していますので、チョットややこしいのですが現地では通常「澳門料理」とは表現せず「葡國(ポルトガル)料理」と表示されています。
代表的なマカオ料理(マカオ風ポルトガル料理)
料理
- アフリカンチキン 非州辣鶏 African Chicken
- ポルトガルチキン 葡國鶏
- カニカレー 伽哩蟹 Curry Crab
- エビカレー 伽哩蝦
- アサリ炒め 炒蛤
- マカオ風シチュー
- 海鮮リゾット
- 緑のスープ カルドベルデ Caldo Verde マッシュポテトとキャベツ、ソーセージのスープ
- ダックライス Duck Rice
- サルティーニャ Sardinha 鰯のグリル シンプルな塩味
- バカリャウ Bacalhau 干し鱈入りコロッケ
- カレーラーメン
- ポークチョップバーガー
デザート
- エッグタルト
- 牛乳プリン
- サラドゥラ
- ポルトガルプリン
- メレンゲ