COD(シティー・オブ・ドリームス)の大人向けエンターテイメントショー『TABOO』については、すでにマカオナビで取り上げたので知っている人も多いと思うのですが、主演の歌手Cassie McIvorさんがUSJでウィキッドの緑の魔女役を長く演じていたことはあまり知られていない。
TABOOについては前のブログを読んでもらうとして、日本好き&少し日本語話せる人が歌っているなら、そりゃあ取材するっきゃないでしょ?
ショーが終わったばかりでお疲れのところ嫌な顔一つせずに明るく答えてくれたキャッシーさんは、とてもパワフル&チャーミングな方で、ショーの楽しみ方や裏話など色々教えてくれました。
(*2014年夏のリニューアルでキャシーさんは降板しました。)
『初めて観たとき、エッチなショーだと思っていたんです(笑)』
–でも前回、歌がすごく良くて、今日はそれを楽しみに来ました。
Wo! アリガァト!
楽しめましたか?
–ええ、歌はもちろん。ダンスもアクロバットも良かったですよ。
キャシーさんは特にどの演目が気に入っていますか?
どれも気に入っているけれど、私のパートの中ではオペラがお気に入りね。
(アー♪アー♫っとさわりを歌ってくれる)
–それって、フィフスエレメントの曲ですよね? 私もあれが一番好きです!
ホントに!?ウレシー!!
–日本語お上手ですね。大阪にいらしたんですよね?
NoNo,ニホンゴスコシ。
ニッポン I LOVE~。(日本から離れて)サミシー。
(キャシーさん雰囲気も声も、日本語で話すときはほぼカイヤさんです(笑) カタカナが本人の話す日本語)
<TABOO会場までの行き方>
–USJではウィキッドで主演のエルファバを演じていらっしゃたそうですが、TABOOとはずいぶん役柄が異なりますよね。
ええ、USJのウィキッドは時間も短く観客とも離れていますが、
TABOOは客席とステージが一体で時間も長く、決まったストーリーを演じるのとは全く違います。
–エルファバはシリアスな役ですもんね。
そう。TABOOはコミカルでセクシーでしょ?
特に私はみんなを盛り上げなきゃいけないし。
–ああ、それは今回観ていてよくわかりました。
キャシーさん歌っているだけじゃなくて客いじりなんかもやるでしょ?今夜はお客さんの服脱がせちゃったし。。
あのステージに上げたお客さん、すごい筋肉でノリもよかったですが、エキストラですか?
いいえ、すべて本当のお客様よ。
エキストラなどは一切なし、お客様の様子をうかがいながら反応の良い人をその場で選んでいるの。
–毎晩?それは大変ですね。
ええ、とてもシャイな方もいるし、快くステージに上がってくれない人もいるから、目を凝らしてみんなを観察しているわ。
–キャストの皆さんも客席でお客さんにちょっかいを出しますが、これも相手の反応を見て選んでいるんですね。
ちなみに私の友人はハゲ頭にキスマークを付けられて、私は爆笑でした。
怒ってなかった?
–いや、超喜んでました(笑)
よかった(笑)!
キャストはみんな、とにかく盛り上げたいって思っているの。
私にとっても、最も大変なのは観客の反応が毎日異なることで、私は毎日クレイジーに盛り上げたいのだけれど、同じようにやっていてもとても盛り上がる日とそうでない日があるのよね。
だから、お客様には観ているだけでなく、楽しいパーティーに参加するような気持ちで来てほしいわ。
『シャイな日本人でもTABOOを楽しめる』
–日本人のお客さんもたまには来ますか?
ええ、たくさん来ます。マイフェイバリットよ。
–でも日本人はシャイでしょ?
多くの日本人はそうね。
でも、これまでで最も盛り上がったステージは日本人がステージに上がった回なのよ!
–ええ??日本人がですか?見たかったなぁ。
あれは本当に最高だったわ!!
見せてあげたい、本当にすごかったんだから。
–そんなこと言ったらバードル上がってまたみんな下向いちゃいますよ^^。
アハハ、嫌がっている人を無理やりステージに上げたりしないから大丈夫。
お客様にはリラックスして、シャイにならずに、気持ちを開いて楽しんでもらいたい。
私も一生懸命盛り上げるから、『楽しんでるよー』って答えてくれるとうれしいな。
私たちのパフォーマンスをお客様が楽しんでくれて、『Yeah!』とか『Woo!』とか客席から聞こえると、キャストのテンションも上がるのよ。
お客様が楽しんでくれていることがわかるとお客様のところへも行きやすくなるからキャストと交流するチャンスも増えるし、どんどん楽しくなるでしょう?
『進化する舞台』
–私は10か月振りのTABOOだったのですが、前とは異なる演目が沢山有りましたね。
このショーは半年に一回内容の見直しを行っているから、6月以降はまた別のショーになっていると思いますよ。
時々変わる方が飽きなくていいでしょ?
だいたい30%は演目を入れ替えるし、同じものでも演出や舞台セット、映像が変わるから、そのままでは半分も残らないの。
–演目が変わると、お気に入りのオペラもいつか無くなっちゃいますかね?
それは、私にはわからないけれど、無くなる前にもう一度来てね。
–うまいなー。
でも本当にまた遊びに来ますね。
今日はありがとうございました。
今回は短い時間でしたが、とても楽しい対談をさせていただきました。
キャシーさんの口からは何度も『シャイにならないで』『楽しんでほしい』という言葉が聞かれ、皆さんの思いや熱気が印象的でしたよ。
まだ観ていない皆さんだけでなく、1度観た方もまたどうぞ。
もちろんその時はノリノリで楽しんでくださいね。
ショーの内容はこちらの記事をどうぞ→タブーな夜の過ごし方
—TABOO 色惑—
シティーオブドリームスの大人向けショー
ラスベガスの人気演出家による刺激的な内容が話題になっている。
公式HP
—Cassie McIvor—
オーストラリア出身のシンガーで、2007-2009年にユニバーサルスタジオジャパンでウィキッドに出演、緑の魔女エルファバを演じる。