【タイムリーな話題ですが、政治的な話ではありません。別の国の話として書かせて頂きます。】
マカオで『撮影禁止』と言えばカジノ内や風俗店、ナイトクラブなどが思い浮かび、その他の場所でダメと言われた経験が少ないのですが、先日久しぶりに注意されました。
民政総署の2階図書館奥には素敵な、非常に歴史的な価値なある蔵書の展示がしてある場所があり、ここはマカオには珍しく『撮影禁止』です。
蔵書の内容をコピーさせない、フラッシュで傷まないようにするためだと思いますが、何とも素敵な場所で紹介しないのが勿体ないような所です。
撮影したのが入り口からだったので『中は撮影してはダメ』と釘を指されて中へ入りました。
この部屋の奥にもう一部屋あり、吹き抜けの高い壁には3階部分まで本棚が据え付けられ、部分的に2重棚になっています。
観光客の多くが下から、もしくは中庭までしか入らないようですが、ここは歴史的に非常に重要な場所なんですよ。
かつて、ポルトガル王朝が滅亡し、また同時代にヨーロッパが度重なる戦争で混乱するなか、古い重要資料の多くが消失したそうです。
そのため現代ではここにあった資料がポルトガルの歴史を知る上で大変貴重だったのだそうです。
実際には中国への返還前にごっそりポルトガルに移されたので、本当に重要なものはマカオには殆ど残っておらず複製展示ですので、よくよく本棚を見ていると割と新しい書籍なんかも並んでいて、マカオらしいと言うか、何というか・・・。
係の人に撮影許可を貰ってセナド広場を撮らせて貰いました。
隣の会議室からの方が構図が良いので、次はちゃんとしたルートから撮影許可を貰って撮影しようと思います。
さて、、、これだけタイムリーなタイトルを付けておきながら、何も語らずと言うのも何なので、客観的なマカオの様子をちょっとだけお伝えしますと、澳門日報などの報道には連日関連記事が掲載されています。
扱いや掲載ページは『外国の事』ですが、大陸の影響が及んでいることは疑いようもなく、掲載されている情報の多くは大陸で流れている情報をそのまま流しています。
マカオでちゃんと教育を受けたマカオ人は中国のことを客観的に見ていますし、マカオ自体に大きな反日の気運は見られませんが、観光客の二人に一人は大陸から、更にそれ以外の中華系は香港と台湾から来ていますので、私とすれば、観光客同士のトラブルがなければいいなと考えている次第です。
今回の事件は長期化が避けられそうにないので、旅行者の方はご不安もあろうと思いますが、