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COLUMN

テディ・イップの伝説とモータースポーツへの情熱 – TEDDY YIP – From Macau to the World and Back

テディ・イップ – 既に息子であるテディ・イップ・ジュニアが活躍する今、この物語に出てくるテディは当然ながら“シニア”の冠が付けられる。しかしここではそのシニアの足跡にスポットを当てる事が中心の為、敢えて“シニア”は付けず、“テディ・イップ”のまま表記する。

1983年、伝説のマカオグランプリ。のちに伝説のF1ドライバーとなるアイルトン・セナとテディ・イップ

彼 – テディ・イップは40年もの長きにわたり、モータースポーツへの情熱を傾け続けた。彼が初めて参戦したモータースポーツは1956年のマカオグランプリであり、そのレースに於いて彼は、愛車のジャガーXK120を駆り、グリッドの後方からスタート。残念ながらチェッカーを受ける事はできなかった。この日の彼の姿を見た者の中で、後に彼の名を冠したマシンがF1グランプリや伝統のインディアナポリス500で活躍する姿を目にすることになるとは、誰も思わなかったであろうし、想像すらつかなかったであろう。

モータースポーツへの尽きることのない情熱で知られるテディは、1970年以降自身の名を冠したセオドールレーシング – 徳利賽車隊香港と銘打ったそのチームから、シンガポールや日本等の当時、東アジアと呼ばれた地域に留まらず、オーストラリア、北米のF5000にフォーミュラ・アトランティック(アジア地域ではフォーミュラ・パシフィック)、当時大人気だったスポーツカーレースの北米でのカンナム。そしてヨーロッパでのF2選手権と、数多くのチャンピオンシップに参戦した。

 そして長年にわたり、アラン・ジョーンズ、ケケ・ロズベルグ、アイルトン・セナ、ミカ・ハッキネンといった、後にF1世界チャンピオンとなったドライバーたちをはじめ、数々の名だたるドライバーたちが彼のチームやサポートで活躍した。

 それはF1に留まらず、ボビー・アンサーやリック・メアーズといったインディカーのトップドライバーたちさえも彼は支援し続けた。

 しかし世界を舞台にしたモータースポーツとの長い関わりの中でも彼は、決してマカオに背を向けることは無かった。

彼は

「ミスター・マカオ・グランプリ」

「マカオ・グランプリの父」

等と呼ばれ、東西 南北に満たないこの小さな土地とそこに暮らす人々を心から大切にしていた。

 1990年、彼はこう記している。

「私にとってマカオでの週末の最大の喜びは、何年経ってもその楽しさが薄れることなく、今もなおコース上でもコースの外でも、クラブマンの集いの精神が息づいていることです。

 個人的な話しですが、マカオグランプリとこの地の人々の素晴らしいもてなしは、私の人生における最高の瞬間をいくつも与えてくれて、多くの大切な友情をもたらしてくれました。私はそのことにいつまでも感謝しています。」

 彼の魂はマカオ、そして世界中で生き続けている。彼の名前を口にするだけで、誰もが笑顔になる。彼を知る人々はこう言う。彼にとってモータースポーツとは、どんな犠牲を払ってでも勝つことではなく、むしろ楽しむことだった、真に素晴らしい人物だったとまるで口を揃えたかの様に言う。

 結局のところ彼 – テディはただ純粋に、純粋な楽しみの為だけに、モータースポーツに取り組んでいたのです。

 この物語はビジネスマン – 投資家として活躍するテディの日常とは異なるもう一つの側面、それはマカオを中心にモータースポーツとワインと女性をこよなく愛した、一人の小さな伝説の巨人 – テディ・イップの伝記を分割して掲載していくものです。

歯科医でありカメラマンであり、またもう一人のマカオグランプリを愛してやまない香港在住の英国人、フィリップ・ニューサム氏が2013年に出版した『TEDDY YIP From Macau to the World and Back』 マカオナビにこの翻訳した記事を掲載する事を許可してくれたフィリップに深い感謝の念を送ると共に、この伝記とも言える物語が、一人でも多くの方に届き、閉塞感極まる現代社会を明るく切り拓き、明日への希望へと繋がらん事を強く願うものである。                                                    編集部

《続く》

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編集長ケイ

編集長ケイ

“変わりゆく街”を“変わらぬ視点”で見続ける。マカオ大学院にてマカオの近代史を学んだ経験から、政治的・経済的歴史の二度の大きな転換期を超えた観光都市マカオを正しく伝えて参ります。娯楽だけではないマカオと歴史の織り成す独自文化の継承を心がけていきます。

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