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マカオグランプリ2025 完全リポート

マカオグランプリ – Overview

第72回 マカオグランプリを終えて当サイトがメディアパートナーを務めるGold Wolf Racing ltd.(以下、GWR)が参画するSJMセオドールプレマレーシング。レースの週末を通して圧倒的な支配力を見せながら、最終ラップまでに三台すべてがリタイアすると言う悲劇的なラストで終わった。しかしそうは言ってもやはりこのイベントは、マカオで抜きん出たイベントであり、この都市最大のイベントである事は再認識でき、素晴らしい週末を過ごせた事は事実であった。
マカオグランプリは三週間?
一般的にマカオグランプリは11月の第三週の週末に行われるイベントと言う認識だが、マカオ市民にとってはちょっと違う側面がある。マカオグランプリは実は三週間にわたり開催されるイベントであり、以下の様に構成されている。
- マカオグランプリ・ファミリーカーニバル “第72屆澳門格蘭披治大賽車-親子嘉年華” – The 72nd Macau Grand Prix – Grand Prix Family Carnival
- マカオグランプリ・オープニングセレモニー&オートショー“ 第72屆澳門格蘭披治大賽車開幕禮暨車展” – 72nd Macau Grand Prix – Opening Ceremony and Auto Show
- マカオグランプリ本戦
と、実に三週間、実質半月にかけて開催されている。
マカオの子供・青少年・ヤングファミリー層向けのイベント“ファミリーカーニバル”






今年は11月1-2日に塔石広場で開催されたファミリーカーニバル。
主な対象は小さなお子さんがいるヤングファミリーから小中高生向きのイベント。マカオグランプリと言うテーマを通し、このレースに関わる仕事などが体験できるコーナーなども設置されている。
彼らが青年期になった時、ある者はドライバーとして、またある者はマーシャルとして、レースの競技運営に携わる者も出るであろう、と言う将来を見越し、またこのレースが一国一開催のグランプリでありながらも、市民の手によって支えられているイベントである事を幼少期から体験できる事を目的としたイベントである。
会場には幼稚園に上がるか上がらないかくらいの子から中高生まで、家族或いは友人達と大勢で繰り出し、会場はパンク寸前まで膨れ上がり、盛大に開催される。
非常に大切な“グランプリの草の根”を育てるイベントでもある。
マカオグランプリ・オープニングセレモニー&オートショー
ファミリーカーニバルの翌週、11月8-9日、会場は同じ塔石広場でマカオグランプリのキックオフと実際にレースに出るGT3などのスーパーカーショーが開催。まず土曜日、マカオグランプリ+マカオモーターサイクルグランプリの開会宣言。それと共に大会を支えるスポンサーの紹介。
今年の大会を支えたのはもちろん六大IRでSJM・Melco・GALAXY・Sands・Wynn、MGMの各社。一社あたりのスポンサー料は“二千万パタカ(約四億円)”で総額“約二十四億円”これがグランプリの総予算の50%で、残りはマカオ政府体育局と旅遊局。つまりこの一回の大会の総予算は“四十八億円”。
日本のスーパーフォーミュラの開催権料は一つのコースが一回あたり約2,500万円と言う事を考えると、マカオグランプリ一回分の予算を持ってすれば、スーパーフォーミュラ年間7イベントを二十七年間開催する予算がある計算となる。
このあり余る予算が、見るからにスリリングで、例え“リージョナル”や“GT3”と言う、日本のモータースポーツから見た時に格下のカテゴリーであっても、あれだけ観る人を魅了するコンテンツとなっているのです。近年、スーパーフォーミュラが海外進出を模索している様ですが、当社と関係の深いスポンサーを通じて海外ラウンドをサポートしたいと言う思いに駆られます。そのくらい、パワーが有り余っているのです。こう言う余力がTV中継のみならず、ネットのライブで世界中に発信する力となっています。
さて話しは戻ってこの週末。
開会宣言と共に正式にマカオグランプリウィークが開幕。そして会場にはマカオモーターサイクルグランプリに参加する20台の選手とバイク。フォーミュラリージョナルにGT3/GT4のマシンが展示されます。手を伸ばせば届く位の距離にあるマシンと記念写真を撮る小さい子供たち。日本製のカメラに高価なレンズを付けてシャッターを切る青年や大人たち。
ここには全ての市民が“グランプリを楽しむ”土台が長い歴史とともに築きあげられ、また更に毎年、その土台の上にまた新しい歴史を塗り上げています。
第72回マカオグランプリ/第57回マカオモーターサイクルグランプリ








今年のマカオグランプリは第72回マカオグランプリとして、六つの四輪レース。第57回マカオモーターサイクルグランプリとして、一つのバイクのレースがプログラムされました。
四輪レースはフォーミュラ・リージョナルにグランプリのタイトルを懸け、同時にFIA F4とGT3共にFIAワールドカップのダブルタイトルを懸けの開催。本来、グランプリレースを含め、フォーミュラのスロットは二つあったのですが、今まではあくまでもノンタイトルのサポートレース枠でしかなかったこの枠に、FIAワールドカップのタイトルが懸けられたことから、今年のFIA F4は走行枠が大幅に広がり、従来であればFP→Qualify→Raceであったものが、FPが2回、予選が1回、レースが2回という、完全にグランプリフォーマットと同一となりました。
GT3ワールドカップでは、残念ながらメルセデスが欠場するという事態となりましたが、Ferrarai・BMW・Audi・Porscheと世界のトップクラスの自動車メーカーが出揃い、メインレースをも凌ぐ人気を博しています。またメディアセンターでは、極めて近い将来、日本のメーカーが新しいGT3車両を参加させる計画があるという情報が飛び交い、過日発表されたGR GT3をはじめとする新型GT3車両の参加が大いに期待されております。
その他、かつてはチューニングカーレースの代名詞だった、ロードスポーツは、トヨタ86/スバルBRZのワンメイクレースとなり、マカオ・香港・中国のアマチュアレーサーによる、大湾区GT(GT4)レースにTCR World Tourの最終戦がこのマカオグランプリにおいて伝統の“ギアレース”として組み込まれるなど、歴史と伝統と現代がうまくミックスされたプログラムで四日間のモータースポーツイベントが繰り広げられ、いずれも大成功に終わりました。
観客動員数は四日間で延べ11万人と、昨年(2024年)と比べても微増。インターネット環境が整った今、FIAとマカオグランプリ事務局による四日間のフルタイムでのライブ配信は205万PV(2025,12.08時点)を獲得。日本(J-Sports)のみならず、世界各国にテレビ中継の配信を行うなど、豊富な予算をバックに観光PRとミックスした総合的なプロモーションとしてのコンテンツ配給を積極的に行い、いずれも成功裏に終わりました。
来年、日本のメーカーの参入も期待でき、よりスケールアップしたマカオグランプリが見れるはずと考えます。その事に期待をかけ、第72回マカオグランプリのリポートのペンを置かせていただきます。
お知らせ – YouTubeチャンネルでのダイジェスト配信
尚、先週の土曜日からGWRのYouTubeチャンネルに於いて、全てのレースの公式動画を使い、各セッション毎のハイライト動画の配信を始めました。
第一回目は第57回マカオモーターサイクルグランプリのFPを配信。第二回目はフォーミュラリージョナルのFP1を予定しております。いずれもタイムスケジュール通りの配信で全部で35セッション、最後は来年の8月と言うスケジュールでお送りいたします。全セッションの動画を一つの『再生リスト』に保存して頂ければ、音楽の作業用BGMとしてもお楽しみ頂ける様になっております。
ぜひチャンネル登録をしていただく様、お願い申し上げます。
photo / Macau Grand Prix Organising Committee





