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澳門ノ涼風 創業93年を超える港澳式アイスパーラー 禮記雪糕(Lai Kei Ice Cream)

禮記雪糕(Lai Kei Ice Cream)

1933年(昭和8年)創業のマカオのアイスパーラー禮記雪糕。以来、九十余年、変わらぬレシピと手法でマカオの古典的スイーツを守り続けている。
現オーナーの鄺永燦氏は三代目。
祖父の代。桶に入れてアイスを売り歩くスタイルから始まったそれは、父の代で現在の店舗になり、そして今へと受け継がれている。
もはや贅沢品と言えるほどの驚くレベルの材料を使ったアイスを提供するが、実際に食してみて話しを伺ってみた結果、多くのメディアやネットで取り上げられている“アイスクリームショップ”或いは“マカオの老舗のアイス屋さん”と言う表記は正しくないと感じた。
偶然にも当サイトの編集長とオーナーの鄺永燦氏が大学時代の同級生だった為、話をする機会を得られた。その会話の中で、アイスクリームショップ“禮記雪糕”のヒストリーを追っていくと、それはこの店のみならず、マカオ全体の外食産業の変化をそのまま体現してきた流れがある事が分かった。
この店のweb siteを見ると分かるが、もちろんアイスパーラーである。
しかしアイスのみならず、軽食(サンドウィッチや公仔麺(ラーメン)、港式ミルクティー等)と言う、いわゆる【港澳式カフェ】の体を整えた店である事がわかる。公式webのヒストリーを世代を追ってみると、この店が元々の【冷たいもの(アイス)もある港澳式カフェ】であり、その後、これらが今の港澳式カフェや茶餐廳へと枝分かれしながら進化した、と言う流れである事が読み取れる。
そういう意味では次元も価格帯も大きく違うが、銀座発祥の《資生堂パーラー》や、戦後の東京は新宿の駅前の発展に大きく寄与した《タカノ・フルーツパーラー》や《新宿・中村屋》と、そのルーツを同じくしていると感じた。
ところで驚くのはその価格。
今のマカオにしては驚くほど安い。
この価格に関して鄺永燦氏オーナーは、やはり相当なプレッシャーにさらされていると言う。しかし譲れない一点があると氏は言う。
それは
「やはり子供が気軽に食べられる価格を意識しないとダメなんです。」
マンゴーのアイスは実際に果物のマンゴーをたっぷりと使い、タロ芋のアイスはこれまたタロ芋をそのまますり潰す。胡麻のアイスは嬉しい事に日本製の胡麻を使用しているとの事。またミルクはフランス製と、材料の質と安全性にも気を使う事ひとしおであるとの事。しかし肝心かなめの材料のコストは言わずもがな…上がる一方である。



湿気が多く、気温の高い日が多いマカオ。
カラッと涼しい店内で、小豆たっぷりの雪糕紅豆冰(マカオ風アイスクリームぜんざい)を飲みながら、追加のバニラアイスを楽しんだり、小腹を満たす軽食を楽しんだりと、アイスだけではない楽しみ方を是非ともして頂きたい。

日本のありし日の夏休みプールの帰り。ふと寄った近所の駄菓子屋にあった“かき氷”。静岡では小腹が空くと真夏でもおでんを食べながら小腹を満たし、火照った口の中と身体にかき氷で流し込んで涼を得るのが地元ジャンクの“一番おいしい食べ方”である。
同じようにマカオの街を散策しながら、サンドイッチや公仔麺を啜り、〆で冷たいアイスを頬張ると言う、そんな“地元スタイル”の楽しみ方をぜひトライしてみてください。
営業時間: 11:00-19:00
住所: 荷蘭園大馬路12號地下
web site: 禮記雪糕
問い合わせ; +853-2837-5781
セナド広場から徒歩10分弱
